落花隨流水
落花流水に随う
『景徳伝灯録』巻十七
僧問、如何是不遷義。師曰、落華隨流水、明月上孤岑。
僧問う、「如何なるか是れ不遷の義」。師曰く、「落花流水に随い、明月孤岑に上る」。
- 不遷義 … 変わらないもの。
- 落花 … 散った花びら。
- 孤岑 … 一つだけそびえる山。「岑」は「峰」と同義。
- 沖本克己/竹貫元勝著『これで大丈夫禅語百科』には、「空中をひらひらと舞っていた花びらは流水に落ちるとそれにしたがってするすると流れていく。……」とある。【落花随流水】
- 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……落花も無心、流水もまた無心、縁にまかせて送られ、また送るだけのことで、そこにはいささかのはからい心もない。それ故にまた障りなく自在であり、かつ美しいのである。亭主も無心、客もまた無心で、あたかも『落花 流水に随い、流水 落花を送る』というように応酬しあったら、それこそ楽しい茶会というものであろう」とある。【落花随流水】
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関連リンク
- 景徳傳燈録(ウィキペディア)
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