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月白風清

月白風清

月(つき)白(しろ)く風(かぜ)清(きよ)し

蘇東坡「後赤壁賦」
已而嘆曰、有客無酒、有酒無肴。月白風清、如此良夜何。
已(すで)にして嘆(たん)じて曰(いわ)く、客(かく)有(あ)れども酒(さけ)無(な)し、酒(さけ)有(あ)りとも肴(さかな)無(な)し。月(つき)白(しろ)く風(かぜ)清(きよ)し、此(こ)の良(りょう)夜(や)を如何(いかん)せんと。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「清風明月の境地。心中一点のわだかまりもないこと」とある。【月白風清】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「そのままが眞理の具體的な現われ。明徹玲瓏の境界」とある。【月白風清】
  • 『禅語字彙』には、「何時も清風明月の境界で、心中一點の凝滯なきをいふ」とある。【月白風清】
  • 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「澄みきった天空に一輪の月が皓々と輝き、ようやく穂の出た芒(すすき)の葉末をゆるがして、さわやかな風が吹きわたる。(中略)仏教では五欲煩悩の繫(け)縛(ばく)を太い鉄鎖(さ)にたとえ、悟りのそれを仏見(ぶっけん)・法見といい、これを金鎖にたとえている。禅の人間形成は、まず真実の自己をこの迷いの鉄鎖から解放することを第一段階とし、次いで悟りの金鎖をも截(せつ)断し、一切を放下しきった洒々落々の境涯に到ることを第二段階とするものである。ところで、この『月白く風清し』という句は、その爽涼さ・清浄さの点で、一切の繫縛から解(げ)脱してサバサバした右の境涯によく通じ、それをたとえるのにまことにふさわしいものである」とある。【月白風清】
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