和敬清寂
和敬清寂
『茶祖伝』
能和能敬能清能寂。
能く和し能く敬し能く清く能く寂なり。
- 和敬清寂 … 茶道の精神を表した語。おだやかで慎み深い態度と、清潔で静かな場所。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「この一句四字の眞意を體得實踐することが茶道の本分とされる。和は和合、調和、和樂の義。敬は他を敬い愛する心。清は清潔、清廉の義、清きこと明鏡の如くであれ。寂は寂靜、閑寂の義、無念無心の妙境界を理想とせよの意」とある。【和敬清寂】
- 沖本克己/竹貫元勝著『これで大丈夫禅語百科』には、「茶道の祖・村田珠光の創唱とされ、利休の茶の精神をあらわす四つの規範(四規)。茶道と禅の真髄、茶禅一味の理想的境地を簡潔に表現したもの。和にはじまり、敬・清を通じて深まり、寂滅の境地に至って円融する『直心の交わり』(『南方録』)の極意」とある。【和敬清寂】
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