
白雲起峰頂
白雲峰頂に起こる
『古尊宿語要』
庵中閑打坐、白雲起峰頂。
庵中閑かに打坐すれば、白雲峰頂に起こる。
- 峰頂 … 山の頂。山の頂上。峰頭。
- 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「いおりの中にのんびり坐っていると、峯のいただきに白雲が湧き起る」とある。【庵中閑打坐、白雲起峰頭】
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「暗中に明、明中に暗。明暗不二双々の勝れた境地」とある。【庵中閑打坐白雲起峰頭】
- 『禅語字彙』には、「山中閑居の現成底なり」とある。【庵中閑打坐白雲起峰頭】
- 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……峰の頂きの上に、一片の白雲がポッカリと湧き起こった。その雲はむろん湧き出ようと思って湧き起こったわけではない。湧くべくしておのずから湧き出ただけのことであり、こういう形をとろうの、どちらへ流れていこうのという考えもない。文字どおり無心であり、無作である。そして上空の風の向きのままに、あるいは北へあるいは西へと、さまざまに形を変えながら流れて行く。しかも、どこか一箇所に固定したり執着することもなく、その間にいささかの無理もない。文字どおり自然法爾・法爾自然で、まことに無礙自在である」とある。【白雲起峰頭】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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