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花藥欄

花藥欄

薬欄やくらん

『碧巌録』第三十九則
擧、僧問雲門、如何是清淨法身。門云、花藥欄
す、そう雲門うんもんう、如何いかなるか清浄しょうじょう法身ほっしんもんいわく、薬欄やくらん
  • 花薬欄 … 柵でかこったしゃくやくの植えこみ。
  • 『新版 禅学大辞典』には、「棚で丁寧にかこった芍薬の植えこみ。中国で六朝から唐代へかけて、貴族の庭園や寺院にしつらえた。中唐以後は牡丹となる。旧説に、便所のまわりにある木犀などの生け垣。汚い、とるに足りないものの意とするのは誤り。薬欄とも」とある。【雲門花藥欄】
  • 入矢義高監修/古賀英彦編著『禅語辞典』には、「柵で囲った満開の芍薬の花。その見事さは、牡丹とならぶ庭園の主役」とある。【花藥欄】
  • 柴山全慶編『禅林句集』には、「藥も欄も垣根のこと。ど汚ないカコイ。便所の側の垣。花はこの場合反語的にきたないという意を含む」とある。【花藥欄】
  • 『禅語字彙』には、「藥欄はまがきの義。はなばたけをいふ。また特に便所の花籬、即ち便所の側に花木を栽へし場所をいふことあり」とある。【花藥欄】
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