破襴衫裏包清風
破襴衫裏に清風を包む
出典不詳
- 類語に「破襴衫裏に清風を盛る」(破襴衫裏盛清風)がある。
- 破襴衫 … 『新版 禅学大辞典』には、「破れた着物。襴衫はすそべりのある着物」とある。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「破れ衣を着ていても心中は清風明月で氣高い」とある。【破襴衫裏包清風】
- 芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……茶道の美の理念である『わび』の美の構造を理解するのに、よいヒントとなる句である。(中略)何とかいう歌謡曲に『襤褸はまとえど心は錦』という文句があるが、それがこの句の真意である。(中略)茶祖村田珠光は日頃、弟子たちに『藁屋に名馬をつなぐ』という比喩で、わびの真鏡を説明したとのことである。(中略)外見は貧しいが内実は豊かである、逆にいえば、内容は充実しているが表現は抑制され粗末であるという構造の美、それが真のわびだというのが珠光の肚である」とある。【破襴衫裏盛清風】
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