葉葉起清風
葉葉清風を起す
『虚堂録』巻七
誰知三隱寂寥中、因話尋盟別鷲峯。相送當門有脩竹、爲君葉葉起清風。
誰か知る三隠寂寥の中、話に因りて盟を尋いで鷲峰に別れんとするを。相送りて門に当たれば修竹有り、君が為に葉葉清風を起す。
- 脩竹 … 細ながい竹。
- 葉葉 … ゆらぐさま。
- 柴山全慶編『禅林句集』には、「交誼雅情の溢るゝ風情。君子清絶の心情」とある。【相送當門有脩竹爲君葉葉起清風】
- 『禅語字彙』には、「交誼雅情の深意なり」とある。【相送當門有修竹爲君葉葉起清風】
- 沖本克己/竹貫元勝著『これで大丈夫禅語百科』には、「……石帆惟衍・石林行鞏・横川如珙の三禅師が国清寺に行く際、虚堂に別れの挨拶にやって来た。辞そうとする友を門まで見送ると、門前の竹まで別れを惜しむごとく葉々が清風を起していた」とある。【葉々起清風】
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関連リンク
- 禅林句集(国立国会図書館デジタルコレクション)
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